土砂災害警戒情報
土砂災害警戒情報は、大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったときに、市町村長の避難指示の発令判断や住民の自主避難の判断を支援するよう、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報で、都道府県と気象庁が共同で発表しています。危険な場所からの避難が必要な警戒レベル4に相当します。
気象庁HP
(土砂災害警戒情報・土砂キキクルの危険度分布)
(1) 土砂災害警戒避難基準線(CL)
60分雨量(短期降雨指標)と土壌雨量指数(長期降雨指標)の組み合わせにより、土砂災害の起きる危険度が高い領域と土砂災害が起きるおそれが低い領域との境界として、土砂災害警戒避難基準線(CL)を設定しています。
土壌雨量指数とは、降った雨が土壌中にどの程度貯まっているかを把握するための数値です。土壌中に水分を貯える3つのタンクを想定し、つぎつぎと水分が浸透すると仮定した数値計算モデルで、気象庁の解析雨量から全国を約1km四方領域ごとに算出します。
60分雨量と土壌雨量指数をもとに、時々刻々変化する雨の状態をつないでできる曲線のことで、その変化の様子が蛇の形に似ていることから「スネークライン」や「スネーク曲線」と呼ばれます。スネークラインが土砂災害警戒避難基準線に達した場合に、土砂災害が発生する危険度が高いと判断されます。
土砂災害警戒避難判定図を利用し、和歌山県と和歌山地方気象台が連携して現在から3時間先までの危険度の判断を行います。土砂災害警戒避難判定図でスネークラインの先端が土砂災害警戒避難基準線に達すれば「土砂災害がいつ発生してもおかしくない状態」にあると判断できますが、土砂災害警戒避難基準線に接近した状況でも「土砂災害がいつ発生してもおかしくない状態」にあるといえます。